保険insurance

トラブル対処法


〜昨日は人の身、明日は我が身〜

<Case1> 駐車場に止めてある車に当ててしまい損害を与えてしまった。

当ててしまった相手の車の中には誰もおらず、車の所有者がわからない場合、その敷地の管理人又はお店の方に状況を伝えたり、車のワイパーにご自身の連絡先を記入したメモを残すというマナーをしっかり守るようにしましょう。そのまま去ると当て逃げという立派な罪です。私自身も自分の目の前で当て逃げ事故が起きた時には、逃げた車のライセンスプレートナンバーをひかえ、その情報と私の連絡先を、損害を負った車のワイパーに挟んで残しておいたのですが、その方は不幸中の幸いだと言って、大変感謝してくださいました。他人事ではなく、自分の身に降りかかった時に同じ対応をしてくださる方がいてくれたらなという思いで行動するのはいかがでしょうか。

<Case 2> 旅行先での車の中の物品の盗難とガラスの破損。

荷物は見えるところには置かず、どうしても車の中に置かなければいけない状況の時はトランクにいれておくようにしましょう。こういった事故がおきてしまった場合、犯罪者がいなくても警察や駐車場の管理先に通報しましょう。過去には設置されていたカメラから犯人が特定できたというケースや、目撃者が情報を残してくれていたというケースもありました。

<Case 3> 事故現場で相手側はものすごく謝ってきたので、警察は呼ばず情報交換だけしてその場を去ったが、後になって保険会社側はこちらの過失だと言ってきた。

よくよく聞くと話が完全に逆転していたということも少なくありません。こういうトラブルを避けるため、現場から警察を呼ぶようにしましょう。もしも、損害が小さくて警察が来てくれない、もしくは対応してくれない時は、その事故現場で相手の方と保険会社に一緒に、その場で電話を入れるといいと思います。少なからず相手がどのように事故説明をしているか、相手の言い分の確認や、正しい情報を提供しているかを確認することができ、後々話を逆転させにくくなります。

<Case 4> 警察にチケットを切られたが納得がいかないまま、支払いをした。後々保険料がかなり上がったのだが、どうすればよかったのか。

こういう相談をよく受けます。州によって規定が異なるかもしれませんが、帰宅後チケットをよく読んで、納得できない事があれば支払い記述日前に抗議できる状態であればきちんと抗議し、できるだけ記録が残らないようにしましょう。違反チケットや事故は、保険会社によって異なりますが3〜5年保険料に影響します。

<Case 5> 保険料の値上がり対応策は?

保険があるからといってむやみやたらに保険を使うと、それなりに保険料にも影響します。車の損害修理、ガラス修理、レッカー車など保険会社クレーム課のご利用頻度が多いと、どうしても保険料があがる原因となるのです。車両保険の免責額を引き上げ、できるだけ小さい修理は保険会社を通さず行うと将来の保険料にもその努力が反映されるでしょう。また、値上がり対策として、割引がきちんとついているかどうかの確認もお勧めいたします。最近では、アプリや測定器具装着で、個人の運転の仕方(習慣)による割引も多くの保険会社で提供されています。Full Timeの学生さんは成績が3.0又はB平均あれば、成績優秀者割引があります。お住まいの保険やアンブレラ保険と兼ね合わせて保険にご契約いただくと複数証券割引があります。コロナ以降、ご自宅でリモートワークをされていらっしゃる方も多いと思いますが、お車を通勤・通学でご利用いただくマイル数も減っている場合はマイル数調整で保険料が下がります。そして、最後に補償内容の見直しです。お車が古くなると車両保険を外す選択をされる方も多いですが、必要でない補償がついていないかなど、見直されることをお勧めいたします。*州によって異なりますが、Defensive Driver Courseを受講される事で割引があります。

<Case 6> 事故処理担当者と話をする時に日本語の通訳士をつけてもらったのはいいが、日本人ではなく、何だか理解しにくい日本語で大変だった。

こういったお声を年に数回聞きます。また、本当に稀ではありますが、通訳士を利用される場合、通訳士の訳し方やニュアンスで大きく状況が変わってしまったことがあります。事故の過失割合が決まる大変重要なところですので、もしも訳している内容がおかしいと思った場合は、きちんと通訳士とコミュニケーションが取れないということを事故処理担当者に伝え、通訳の変更をご依頼いただく事も可能ですので、お気軽にお申し出ください。保険会社側も通訳会社にお金を支払ってお願いしているサービスですので、ここでは遠慮は禁物です。

コロナ前から徐々に保険会社は、事故時に車の損害状況の写真を事故処理担当者に送り、その写真をもとに担当者が査定を出すことができるシステムをとる会社が多くなってきています。勿論Case by Caseで、実際損害状況の確認が入る事もありますが、コンタクトレスな事故処理をご希望とされる場合は、それが可能かどうか事故処理担当者にご相談ください。

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事故時レンタカーの補償には入っていたが、部品がなかなか入らず予定よりも修理に時間がかかり、レンタカー代を途中から自己負担せざるおえなかった。コロナの影響で車も車の部品も不足している状況ですが、通常つけることができる20日間や30日間の事故時レンタカー補償が足りなくなるケースが増えています。また、1日の限度額が十分か事故が起きて、急に車がなくなると不便になる場合は、今一度補償の見直しをお薦めします。例えば1日のレンタカーの限度額が$50で30日間(合計$1500)の補償がある場合、1日$50まで使わず、レンタカーのサイズが少し小さくなるかもしれませんが、レンタカー代を抑えることで30日後も$1500までの費用で延長させてくれる事もあります。修理に時間がかかりそうな場合は、事故処理担当者に相談されますことをお勧めいたします。

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平野ホルコム 雅子

平野ホルコム 雅子
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MHH Insurance Agency 平野ホルコム保険事務所
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兵庫県高砂市出身、2001年にMHH Insuranceを設立。『お客様がお困りである時こそのお手伝い』をモットーに、
日本人のお客様に安心して保険のご相談をいただけるよう努める。
◎ 現在Arizona, California, Colorado, Florida, Georgia, Hawaii, Idaho, Illinois, Kansas, Maine, Massachusetts, Michigan, New Jersey, Nevada, Nebraska, North Carolina, New York, Ohio, Oregon, Texas, Washingtonにお住まいの方々に保険を提供。