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応急処置の方法


【やけど (Burns)】

やけどは、火や熱湯などに触れて起こる場合と、日焼けの度が過ぎたり、酸やアルカリなどの薬品に触れて起こる場合がある。後に傷が残るという問題もあるので、ごく軽いやけど以外は、必ず医師の診察を受ける。

応急手当

  1. すぐに水道の水を出しっ放しにして、20〜30分間徹底的に冷やし続ける(洗面器などに氷を入れて冷やすのも効果的)。重度の場合も救急車が来るまで冷やし続ける。
  2. やけどした部分に指輪、時計、ベルト、靴などがあれば、必ず水道の水で冷やしながら外す。
  3. 範囲の狭いやけどで水疱ができていなければ、水で冷やした後、軟膏を付け、その上から冷やす。
  4. 水疱ができていても、つぶさない。もし、つぶれていたら、きれいなガーゼを当てる。
  5. 衣服に火が付いた時は、慌てず床や地面に転がって火を消す。近くに人がいれば水をかけてもらう。やけどの傷口に衣服が付いていても、決して無理にはがさず、そのまま病院に行く。

 薬品によるやけど

  1. すぐに大量の水道水で、患部を洗い流す。
  2. 衣服の上から薬品を浴びた時は、水で洗いながら衣服を脱がせる。
  3. 患部を清潔なガーゼや布で覆って、すぐに医師の診察を受ける。

【傷 (Wounds)】

傷には、切り傷、刺し傷、すり傷、はさんだ傷などがあり、手当ての方法が少しずつ違う。できれば傷口を水道の水でよく洗う。破傷風の予防注射を受けていれば、その旨を医師に伝える。特にサビついた釘や刃物でけがをした場合、破傷風の予防注射を打ってから5年以上経過していれば医師の診断を受ける。

応急手当

  • 浅い切り傷
  1. 水道の水でよく洗う。
  2. 付着物があればなくなるまで水でよく洗う。
  3. 傷の上に消毒したガーゼを当てる。
  • 深い切り傷
  1. 傷口を洗えるならば、水道の水でよく洗う。ガーゼなどを重ねて傷に当て、上から強く圧迫して止血。傷のある部分を高く上げるのもよい。
  2. 包帯をややきつめにする。
  3. 出血が長引く時、また手のひらを切った時は、腱が切れていて後で指が動かなくなる恐れがあるので、消毒ガーゼを当てて、指を軽く曲げた状態のまま医師の診察を受ける。
  •  刺し傷
  1. とげや釘などを抜いたら、血を少し絞り出して、ばい菌を押し出す。
  2. ガーゼを当てて、消毒する。釘を踏み抜いた場合は、傷が深いので、急いで医師の診察を受ける。
  •  すり傷
  1. 水道の水で、こすらないように洗い流す。
  2. 消毒薬を塗る。
  3. ガーゼを当てて包帯を巻く。ひどく痛む時は医師の診察を受ける。
  •  はさんだ傷
  1. 急いで冷やす。
  2. ドアなどに強くはさんだ場合は、内出血したり、爪がはがれたりする。時には骨折している場合もあるので、医師の診察を受けること。
  •  ガラスの傷

鋭いガラスの破片で切り裂かれた時は、すぐに止血して医師の診察を受ける。破片が深く刺さり、無理に抜くと傷を悪化させる危険がある場合を除き、ガラスの破片をそっと取り除いて圧迫止血をしながら救急車を呼ぶ。また細かいガラスの破片を頭から浴びた時は、破片をそっと払い落として救急車を呼ぶ。

【喀血/吐血 (Cough Up Blood/Bloody Vomitus)】

肺、気管支などの呼吸器から出血するものを喀血、食道や胃、十二指腸などの消化器から出血するものを吐血という。喀血は咳と一緒に鮮紅色の泡混じりの血を吐く。吐血は黒ずんでいるか、かなり黒い色をしているのが特徴である。吐血に伴う下血も、イカ墨のように黒い便になる。

応急手当

  1. 病人を寝かせ、安静にして落ち着かせる。出血は精神的なショックを与えがちなので、吐物は早めに片付けて、病人の目に触れないようにする。
  2. 大量に吐血すると、血液が気道内に入ることがあるので、体の左側を下にして寝かせ、吐物を吐き出しやすいようにする。
  3. ネクタイやボタン、ベルトなどは外し、楽にさせる。
  4. 顔面蒼白、冷や汗、手足が冷たい、脈や呼吸が早い、意識が薄らぐなどのショック症状がある時は、多量の血液が失われ、血圧が下がっている状態であるため、至急、輸血をする必要がある。医師の診察と処置を早めに受ける。
  5. 吐物の色、血液の量などをよく観察し、吐いた量と回数を医師に報告する。下血についても同様によく観察する。
  6. 出血後は、医師の指示があるまで飲食を禁じる。水分の補給も医師の指示に従う。

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桑間 雄一郎 医師(監修)

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所属
東京海上記念診療所(マンハッタン診療所)
肩書
院長
住所
55 East 34th Street 2nd Floor New York, NY 10016
TEL
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FAX
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