保険insurance

知っておきたい自動車保険の基礎知識


自動車保険料はどこも同じではない!

車を所有する際には保険に加入することが義務づけられていますが、保険料は保険会社によって大きく異なります。よく保険料の安い車種や車の色について質問されますが、それぞれの保険会社は事故の統計をとりながら、お住まいのジップコード、年齢、性別、独身者又は既婚者か、車種、過去の事故歴・違反歴・保険歴などによって保険料を割り出しています。従って、お住まいのエリア的に保険会社Aの保険料の方が保険会社Bのものより高かったり、保険会社Bで子供をドライバーとして追加すると保険料が倍以上になっても、保険会社Aはティーンネイジャーによる保険料値上がりがそこまで影響しなかったりと保険料は保険会社によって大きくばらつきがあるといえるでしょう。「保険料なんてどこも同じものでしょ?」とよく聞かれますが、実際私自身保険ブローカーとして仕事をしていて思うのは、同じ補償額で4,000ドルの保険料が2,000ドルになったり、1,500ドルの保険料が800ドルほどになったというような半額近く節約できるケースは毎月数件見ています。もちろん毎回皆様がこれだけ大きく節約できるものではないですが、支払っている保険料が気になる方は、その額が妥当な額か、周りの友人やご自身の保険エージェントに相談され、少なくても3年に1度は保険の見直しをお勧め致します。

保険料と補償内容

保険料の節約は大切ですが、安ければ良いというものではありません。「英語だしよくわからないから手軽に契約できる安いプランにとりあえず加入した。」、「最低限の保険で良い」という話はよく耳にします。保険は目に見えない商品ですから、〝とりあえず〟契約した保険の事を忘れ、そのまま事故が起き、後で補償内容が不十分だったということに気付き大金を自己負担しなければならなくなったというケースも皆さんの周りでも頻繁に起こっており、よく耳にされている事でしょう。補償を下げると保険料が下がるのは明らかです。保険料が安いのでこれでいいというものではなく、補償内容をしっかり安心できるレベルに引き上げての節約を私としてはアドバイスしたいものです。

それぞれの州で最低限加入しなければいけない賠償責任保険の規定があります。州ごとにその限度額は異なりますが、どこも対人1人につき1万ドルから5万ドル、そして対物は5000ドルから2万5,000ドルのレベルです。例を挙げますと、WA州は対人1人につき2万5,000ドル、1事故につき5万ドル、 対物は1万ドル、 CA州は対人1人につき1万5,000ドル、1事故につき3万ドル、対物5000ドルを最低保持しておかなければいけないというものですが、相手に与えた怪我、後遺症、死亡事故がこれらのリミットで足りるとは到底思えない額です。せっかく契約されている自動車保険が安心できる保険なのかこれを機に今一度お見直しください。

アンブレラ保険

日本では無制限の賠償責任保険に加入するのが一般的ですが、アメリカでは自動車保険でご契約いただける賠償責任保険は保険会社や州によってことなり、25万ドル、50万ドル、もしくは100万ドルまで提供している会社がほとんどです。しかし、その補償額では足りない事故も想定し、追加で賠償責任保険を契約していただけるアンブレラ保険というものがあります。自動車保険で購入できる賠償責任保険限度額+アンブレラ保険の賠償責任補償額がもしもの大きな事故時に補償されます。ホームオーナーの方には私は必ずお勧めしていますが、その他資産をお持ちの方にとっても、賠償責任を問われた際のリスクから、ご自身、ご家族そして資産を守る事のできる大切な保険です。

ローンやリースの車は保険料に影響するの?

車をローンやリースをすることによって、ローン会社やリース会社は皆さんの保険を監視する権利があります。もしも事故が起きた場合、車が元通りに修理できるようもしくは、全損になった車が補償されるよう、必ずComprehensive(包括車両保険)とCollision(衝突車両保険)に加入するように言われるでしょう。会社によっては電話で保険エージェントまで補償内容の確認連絡が入ったり、お客様のもとに保険の情報提出を依頼してくることも多々あります。規定日までに提出が出来なかった場合、これらの会社によって高額な補償を自動的につけられてしまいますので、十分ご注意ください。ローン会社やリース会社から手紙が届けばすぐに保険エージェントにご相談ください。

もしもの時の事故に備えて…

事故は予期せぬときに突然起こります。特にもらい事故は避けようとしても避けられないケースが多いですから、もしもの時にきちんと正確に対処できるようにしておきましょう。

  1. 気を落ち着ける。慌てて車から飛び出さず、周りに事故が発生したことを伝えるためにハザード・ランプを点滅させ、可能であれば道路脇に移動、そして二重事故をおこさないよう、注意して行動をとるよう心がけましょう。 
  2. けが人がいる場合はまず救急車を呼ぶ。(911)
  3. 警察へ連絡し、事故証明をしてもらう。(当て逃げの場合も同様。)「相手からもらった名前と電話番号が偽りだった」「相手の過失事故だったのに、後日相手側は過失を認めなかった」などといったケースはよくあります。そのような事態を避けるためにも、事故が起こったら警察を呼び、事故証明をしてもらうことをおすすめいたします。
  4. 相手側と必要な情報を交換する。ドライバーおよび同乗者の名前・住所・電話番号、ドライバーの保険会社の名前・電話番号・証券番号・担当エージェント名はもちろん、相手の車のプレートナンバー・車の種類・年式・色などを、相手側と交換します。なお、相手と話をする時は、発言にお気を付けください。明らかに自分の過失で起こった事故でない場合は、簡単に責任を認めたり、謝ったりしてはいけません。また、曖昧な発言はせず、はっきりと自分の意見を伝えましょう。
  5. いつ、どこで、どのような事故が起きたのか、事故状況の記録を取る。保険会社に通報する際に必要になるので、事故が起こった時間・場所・道路の名前等を記録しておきましょう。
  6. 目撃者がいる場合は名前と電話番号を聞いておく。
  7. 証拠の写真を撮る。
  8. 保険会社やエージェントに事故報告をする。
  9. 車を修理に出す前に、保険会社に確認する。

注意:警察が来てくれない場合、相手に運転免許証や保険証をみせてもらい、ご自身で相手側のお名前、ご住所、ライセンスナンバーなど確認されることをお勧めいたします。相手の保険証や運転免許証の写真を携帯電話で取っておくと良いでしょう。また、相手の車のプレートナンバーもしっかりご自身でメモまたは携帯で写真にとっておきましょう。相手に書いてもらったが、読みにくい、または偽った情報だったなどということを避けるためにも十分注意してください。

事故後、保険会社とのコミュニケーションはどんな感じ?

事故が起きた後、保険エージェントに連絡を入れる方、または保険会社に直接連絡を入れられる方とさまざまですが、弊社ではお客様から事故の連絡が入った際は、お客様に事故の情報を伺い、私から保険会社に事故のレポートをいれています。保険会社に連絡を入れると、けが人の有無、事故の状況説明、損害状況、こちら側と相手側の連絡先、両者の保険情報、車種やプレートナンバー、目撃者情報などを聞かれます。その後Claim Number(事故処理ナンバー)とClaims Adjuster(事故処理担当者)の連絡先を渡され、24時間から48時間以内に担当者からお客様に電話が入ります。そして、その担当者から事故の説明を依頼されますが、日本語の通訳さんが必要な場合はその旨担当の者にお伝えください。大抵最初の事故の説明は許可を得て録音される事になります。事故の内容が言行一致したものか、説明にブレがないか、相手側の意見と一致しているかなど確認しているので、説明時にあたふたすることがない様、実際に起こったことを覚えている範囲で箇条書きにし、伝え忘れがないよう準備されることをお勧め致します。「相手に気付いてもらえるようクラクションをならした」、「○○マイルくらいで走っていた」、「ブリンカーを付けていた」など、どんな些細な事でもかまいませんので、事故処理担当者には起こった事すべて伝えてください。事故の状況説明は正確な賠償責任の決断に大変重要な材料となるのです。

相手側と意見が食い違う時には、こちらの保険会社と相手の保険会社の事故処理担当者が話合いを行います。そして過失割合を判断するわけですが、そこで折り合いが合わない場合は、Arbitrationといって仲裁裁判が行われることもあります。過失割合が決まれば、事故による損害や怪我をどちらの保険会社が補償するのかが決まるので、車の修理もすすめていただけます。

保険会社側が過失割合を決めるまで、相手の過失であっても相手の保険会社からは支払はおきません。従いまして、早く修理をしたい場合は、相手に過失があってもご自身の保険を利用し事故処理を進めていただく事によって、車両保険があればすぐに修理を始めることが可能です。もちろん、ご自身の保険でご自身のお車を修理する場合は車両保険に加入されているかどうか、そしてその免責額がいくらなのかも担当者より説明がありますので、何がご自身にとってベストなのかよく考えて対応してください。最終的に相手の過失100%と判断された場合は、多少時間がかかりますが、自己負担された免責額も戻ります。事故時のレンタカー補償があれば、車の修理期間中は限度額までレンタカーの手配もしてくれます。

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安岡 忠展

安岡 忠展
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ダイワ保険代理店
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